今日は、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』の第19話をリアルタイムで見ることが出来た。概ね予想通りの展開であったとはいえ、十分に面白かった。
フレイアという無差別殺戮兵器。それが示した現実に、ルルだけでなく、スザクも取り乱し、一番良心的な人物代表のジノもまた、その事実に驚愕する。そしてニーナは、ユーフェミアが死亡したときと同様のあの表情を。ゼロへの憎しみがあり、フレイアを造ったニーナ。が、彼女自身が、彼女自身が生み出した兵器によって、本当に多くの人たちを殺してしまった。
彼女は、自らの責を一体どのように償おうとするのか。それに期待。
そして、ジェレミア卿がスザクと対面したが、多分に、ギアス・キャンセラーの力を使用し、スザクをルルのギアスから解放した模様。スザクは、発狂したような声を上げて笑っていたが、彼がナイトオブワンになったとしても、彼への汚名はなくならない。
ナナリーは、イレブン(日本人)のことも考慮した治世を行うのに懸命であり、現状を前提とすればこそイレブン(日本人)の支持も幾らかは得ていただろう。そんな彼女を守ることは、スザクがナイトオブワンとして領地を頂くようになった際にも、良い方向に働いていたはず。が、フレイアの一件で、それも御破算となっただろう。
その上で、スザクは自らの責を一体どのように償おうとするのか。それに期待。
◇
そんな多感な年頃の少年少女を別にして、シュナイゼルは“黒の騎士団”の母艦である斑鳩(イカルガ)へ特派として降り立つ。フレイアという力を示した後に、フレイアを設置した飛行船で御大将自らの訪問。流石に、ディートハルトは会談に応じることになる。
相手がシュナイゼルであればこそ、普段であればルルは会談に応じていただろうが、ナナリーが行方不明の最中、ルルにはそんな余裕などない。そのことを織り込み済みのシュナイゼルは、その事実から会談に当った人たちの関心を上手く逸らし、「ギアスの危険性」ならぬ「ゼロ排除」の方向へと誘導する。そして藤堂は、ナナリーに半狂乱で執着するゼロのことを知っていたにも拘わらず、ゼロへの不信感から、その話に乗ってしまう。
ルルとスザクとの間で話されたナナリーのことには一切触れず、ユフィの虐殺事件にだけ触れ、コーネリアから示されただろうギアス嚮団のことにも一切触れず、「ギアスの危険性」ならぬ「ゼロ排除」の方向へと誘導する遣り口は、「素晴らしい。」としか言い様がない。
ただ、そこは平々凡々であるが故にディートハルトにまで見込まれた扇要の真価が発揮される。「日本を返せ。」という本心を示すわけである。扇が、シュナイゼルにより示される目先のことに惑わされずに、その本心を示したいがために、劇中では、“黒の騎士団”のメンバーたちは、今はもう“黒の騎士団”であると同時に合集国連合の軍であるというのに、その自覚がないように描かれているのか。脱帽。
何れにせよ、“黒の騎士団”は、シュナイゼルやカノンが陰から見守る中、ルルを殺害しようとする。(この分だと、ルルの母マリアンヌを殺した犯人は、シュナイゼルっぽいですね。)
◇
その場に誘導したカレンは、ギアスのことも、C.C.のこともよく知る立場にあり、そしてナナリーとも親密に話をすることも出来、それが故に、ルルのことを確かに信じる気持ちがあった。それを、ルルは分かっていたからこそ、殺されようとするそのとき、「お前は、生きろ。」と言うことが出来た。
(設定として、今のカレンにギアスが効かないように、)スザクに対してギアスによって命じたことの繰り返しではないところが、演出として上手い。
◇
そして殺されようとする間一髪で、ロロがルルを助けに入る。ロロによって、蜃気楼の絶対防御を起動させることが(ギアスがあるとかそういうことでない)ルルだから出来たということが改めて示されるが、これも小憎らしい演出だろう。
私としては、ルルとロロは、最後の最後で、ルルが記憶を取り戻して以降、本当の兄弟らしい兄弟になることが出来ていたのが、哀しかった。
今回の前半でルルがロロを叱責したように、本心はそうなのかも知れないけれど、ロロはルルのこと(ギアスという力、並びにルルの背景)を一通り知った上で、弟として従ってきた一人。
ロロは、その弟として、(カレンは動けなかったけれども、)「兄さんは、こんなところで死んでは駄目だ。」という意思を抱くには十分な心情となっていたのだろう。ルルには狡猾な面は確かにあるかも知れないが、ナナリー同様に、ルルの確かに優しい面も知っていたロロは、それだけの心情にあったのだろう。(もっとも、シャーリーをその嫉妬心から撃ったのだから、その分の働きはして貰わないと困るのだけれどさ。)
ルルは、ロロがギアスの多用で死に至ることを心配したり、ロロが死んだ後には、ロロの墓を作っているところを考えると、記憶のない時分において、ルルなりにロロによって癒されていた時間があったこともまた事実だったのだろう。
◇
今後として、ゼロを喪った“黒の騎士団”が、今後として一体どうなるのか。ゼロは見切りをつけられることとなり、“黒の騎士団”が空中分解するのも時間の問題と言いたいところだが、合集国連合の軍となった手前、そう成るわけには行かない。
かといって、フレイアを再び撃たれるわけには行かない。
ということで、「ゼロへの猛追が図られるようになるのかな?」と、考えはするが…。
多分に、カレンやジェレミア卿が動いてくれるのだろうが、彼らだけでは何も変わりはしないことは容易に想像できる以上、他の誰か彼かが協力するに至る展開になるのだろう。が、「それが誰か?」となれば、予測するのは難しい。私として、スザクだけでなく、ジノも候補としては挙げたいが、次回予告のシーンを見る限りは、ね。
ブリタニア皇帝シャルルが、ラグナロクを発動させて、世界の根本的な再編成を狙っていることが明らかになったことから、シャルルもまた、フレイアのような兵器を用いるような状況となることを危惧していたようにも判断される。そもそもシャルルは、シュナイゼルを一体何処まで評価しているのか、ましてルルのことを一体何処まで評価しているのかは知れない。
が、今回の内容を見る限り、私の勝手な想像としては、シャルルとしてはルル自身に何らかの働きをすることを希望してはいるが、シュナイゼルはそれを阻止したいのかも知れない。もしそうだとしたら、カレンやジェレミア卿が動く上でサポートしてくれる一人として、シャルルが候補として上がることになるのだが。
もっとも、カレンとジェレミア卿を通じて、ルル(ゼロ)とナナリーのことや、ジェレミア卿のギアス・キャンセラーのことを知った“黒の騎士団”側が、ギアスを掛けられていることへの不信が和らぎ、再びゼロならぬルルの下へ集うようになる展開も希望。でも、今すぐは、無理っぽいようにも思うし…。
面白いよ。コードギアス。
[ 2008/08/17 22:13 ]
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先ほど、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』の第16話に目を通した。そして、シャルルが如何にルルを愛しているのかが分かり、正直、堪らない気持ちになった。
ルルは皇帝不在による好機として、半ばゲーム的な感覚で超合集国構想を実現させるに至る。が、その描写を見る限りにおいて、その実現に際して既にうねりの様なものがあることは明白。つまり、ゼロ(ルル)がその旗印を何時かは振ることを前提としていながらも、日本人が多く属する“黒の騎士団”とて待ちに待っていたわけである。
つまり、“黒の騎士団”としては、形勢が良い塩梅になって行けばこそ、その旗印を振るのがゼロ(ルル)でなくても良くなって行くわけである。まして、日本の奪還が犠牲を払いつつも無事に済めば良いがそうでない場合であっても、ゼロ(ルル)への日本人への求心力は低下することになる。
超合集国憲章においてその軍事力として定められた“黒の騎士団”という組織が、日本人を主な構成員としている限りにおいて、それは避けられないこと。
それを上手く回避するためには、彼らに日本を巡る現実の先としての世界を意識させなければならない。つまり、日本を奪還することが出来た後のことも予め示して置く必要があるわけである。が、超合集国憲章が批准されようとするそのとき、「“黒の騎士団”の構成員たちにその自覚があるか?」と問うた場合、劇中の描写にもあるように、「ない。」。
その上で、ブリタニア皇帝自らが、“偽りの劇場”(恐らくは、それが故に嫌っているのであろう情報媒体)を通して、世界の人々に超合集国というものについて、それを率いるゼロについて言及するのだから。ルル(ゼロ)は意識していないかも知れないけれど、それって、シャルルに愛されている証拠なんだよね。
◇
超合集国が成立し、その憲章を参加各国が批准したとしても、相対する国家等(この場合はブリタニア帝国)が認知しなければ何の意味もない。認知がなされない場合、事と次第によっては、「テロリスト集団の連携の規模が大きくなっただけ。」との認知を導くもの。つまり、テロリストからレジスタンス、引いては藤堂が示すように“正義”となりたいのであれば、哀しいことに、ブリタニア帝国からの公的な認知は必要不可欠。
が、そうした渦中にあっては、戦略兵器であるフレイアの利用が現実のものとなる可能性を高めることになる。戦術兵器であるナイトメアは本来、戦争のために参加した人々(兵士等)のみを対象としているわけであり、虐殺のためのものではない。一方の戦略兵器であるフレイアは、正に大量虐殺のための兵器。殺す対象を選ばないわけである。ナイトオブテンのような人に対し、その殺しの諌めようはあるものの、兵器であるフレイアの場合は止め様がないわけである。正に、無差別。
そしてフレイアが実際に利用された場合、それを投下射出した人間、並びにそれを造り出した人間に対して矛先が向かうのは必至。幾ら、ブリタニア帝国に組している人たちとて、その恐怖が高じるが余り、非難の度合いを強める人たちは流石に出て来るだろう。もしそのような社会的認識がない場合、ミレイの様なキャラクターは、ブリタニア帝国において社会的に成立し得ないだろうから。
が、ニーナには、それが分からない。日本人(イレブン)への同族意識とかそうしたことを遥かに超えたことを手に掛けようとしている(手に掛けている)ことの自覚がないのである。ロイドやセシルが兵器に対して自覚的な発言(「ノリに乗って」とか「趣味」とか、そういうこと。)をしていることとは対照的であろう。
そうしたブリタニア帝国に対峙することになる超合集国。当然、超合集国の軍事力として憲章により認められた“黒の騎士団”を構成する人たちにおいても、日本だけに依拠した組織であり続けるわけには行かないことを意識するようにならなければ駄目なわけである。それが可能とならなければ、ゼロ(ルル)の正体が敵国であるブリタニア帝国の皇子であることが明らかにならずとも、その組織は自壊する。
更に言えば、ゼロ(ルル)としては、自分で自分の足元を崩すようなことに一歩踏み出してしまっているわけです。ゼロへの求心力の失墜は、そのまま、超合集国の自壊へと繋がるわけである以上、本来ならばブリタニア皇帝(シャルル)自らが“偽りの劇場”を気取る必要など、超合集国との対決を公的に示す必要などないのである。が、劇中においてシャルルはそのように動いた。
それだけでなく、シャルルは、その旗印を振るのがゼロであることをも示す。
つまり、ゼロに対して、「お前は、ブリタニア帝国に超合集国として対峙する意味というものが分かっているのか? その覚悟はあるのか?」と、世界に向けた行動を問うているだけではなく、「超合集国を率いるのがゼロだから、それを認める。」ということも意味している。シャルルとして、ゼロとしてのルルを認めつつ、ゼロ(ルル)への求心力の低下を防ぐための一手を打っているわけです。
ブリタニア皇帝自らが、“偽りの劇場”を気取りながら、ゼロを認める。それは、超合集国を構成するために集った人たちにおいて、十分な意味を持っている。たとえ、“黒の騎士団”という組織内部が混乱に見舞われることになったとしても、その事実が、ゼロ(ルル)を、ある程度は守るわけである。が、ゼロ(ルル)には、それが分からない。ブリタニア皇帝への絶対服従のトラウマを色濃く意識するが余り、ナナリーへの気持ちが故に、分からないのである。
この点は、記憶を失ったと思われるC.C.の描写に色濃く反映されている。ゼロ(ルル)は、テロリスト集団の“黒の騎士団”のリーダーから、超合集国の“黒の騎士団”のCEOへと昇格した。が、それに伴う現実において見聞きするものは衝撃的であり、一切の予断を許さない状況に、困窮する。目下として、C.C.もカレンも頼れない以上、最早頼ることが出来るのは、(たとえ敵対しているとしても、)気心の知れた友人であったスザクだけ。
この展開だと多分に、ルルのトラウマを払う上での切っ掛けを用意してくれるのは、スザクっぽい。
しかし、それを一体どのように描くのか。うーん。どうだろう。
[ 2008/07/29 15:51 ]
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私として『マクロスF(フロンティア)』を見る機会として得ているのはGyaOなのだけれども、第14話の『マザーズ・ララバイ』に目を通すに、様々に考えさせられた。
ブレラとランカが兄妹関係にあることは概ね分かるのだけれども、ランカが「リトル・クイーン」であるが所以。ランシェ・メイという母親(碧髪の女性)がいることは分かるのだけれども、「彼女の問い掛ける言葉が正しいのだとすれば、何故にブレラはサイバニティック施術を受けるに至るほどの状況に陥っているのか?」と、思うわけである。
ランカを楕円球体に閉じ込め、卵を産み付けていたバジュラのヌシ。
何故、楕円球体にランカを閉じ込めなければならなかったのか。それどころか、ヌシの乗った母船は、最初は一体何処へ行こうとしていたのか。ランカがフロンティアのことを気に掛けていたところ、フロンティアの状況を何故にランカに示したのか。普通に考えて、ヌシがランシェ・メイの映像まで見せているわけだから、様々に考えさせられる。
◇
以下、私の勝手な想像だが。
フォールド断層の克服は緊急の課題とされ、その克服法を知っていることが予測されるバジュラとの接触が図られることになった。ランシェ・メイは、バジュラへの接触を図るため、歌で以て、その意を伝えようとしていた。そしてその意を伝える過程で、バジュラとの間を取り持つコーディネーター役を生み出す必要に駆られ、バジュラに近い生物の生成実験へと手を染めるようになった。
その結果として生み出された命が、ランカ。
そして、ランカに懐いているあの緑色の生物は、その生物の生成実験の名残り。もしかすると、シェリルもそうなのかも。あの容姿を天然で得ることが出来、バジュラと何らかの関係がありそうだということは、彼女もまた最初から操作されて生まれて来ているのかも知れない。
そしてランカが幼年と呼ばれるぐらいに成長していた頃、バジュラとの接触を図り続けていたことが功を奏し、バジュラの斥候が船団へ来襲。結果、船団はバジュラの新たな巣(ネスト)となるわけだが、その過程で、巣(ネスト)のヌシとなったバジュラは、ランシェ・メイの言葉の意味を解するに至る。多分に、あのヌシは、ランシェ・メイをその一部としているか、ランカ・リーをその一部として認知しているのかも知れない。
そう考えると、結構納得の行く部分はあるのだよな。
幾ら何でも、あのような状況下で、彼らを思って泣くことなど出来ないだろうからな。本当に何の関係もないのであれば、グレイスたちのように事実のみを冷徹に分析しているはずだから。
「リトル・クイーン」というのは、多分にコードネームか何かで、グレイスたちはその存在を探すためにシェリルを利用していた一面があったのは事実だろう。「“偽者”(というのは変だけれども。)を掲げて動いていれば、何時か“本物”の方からの接触があるはず。」という考えがあってのことかも知れない。バジュラについて、人間側の理解の仕方が先行して描かれた後に、ランカの視点で、「バジュラも、ちゃんと見るものは見ているのだよ。」ということが描かれているところを考えるに。
裏を返せば、「シェリル・ノーム」という“偽者”であったシェリルが、本物になるための行動を開始するようになる、ということ。そして、“偽者”に釣られた“本物”であるランカが、人間側の都合で歪められながらも、本物であるが故の行動を(将来的には)開始するようになる、ということ。シェリルとランカとの個人的な関係としては、シェリルがランカを引っ張っているわけですから、その線は引っ張ってくれると思うのだよな。
『マクロスF(フロンティア)』って、つくづく面白い。従来のマクロスのオマージュっぽい描写が散りばめられているところを別としても。
[ 2008/07/25 21:49 ]
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先ほど、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』の第15話を視聴した。正直、「世界が超合集国と超大国ブリタニアに2分化され、世界は新たな局面を迎える」という第16話の内容に目を通した後に記したい気持ちはあるけれど、今回の話は、妙に気に掛かったため記させて貰う。
超大国ブリタニアに遍く君臨する第98代唯一皇帝シャルル。彼が、ギアスを与えられ、そのギアスが記憶改変能力ということは、彼自身もまた、かなり不遇の人生を歩んでいたみたいですね。C.C.は、奴隷の身分であった頃、シスターとの契約により、絶対敬愛のギアスを与えられる。それは彼女自身、愛されることを望んでいたから。当時の彼女自身、他人を愛する度胸など、そんな余裕もなかったのに。それを考えればこそ。
でも、マリアンヌという、絶対敬愛のギアス能力者ではない人間との契約を通じて、C.C.が他人を愛するという端緒を得たように、マリアンヌとの出会いが、シャルルを変えることとなったのだろう。シャルルは、記憶改変能力のギアスを得て以降、「人間が嘘をつくのはその本性の一部だから、人間に嘘をつかせることに問題はないこと」をV.V.に諭されていたことは恐らく事実。でも、そのV.V.ですら、マリアンヌが好きであることをシャルルには隠していた。が、シャルルはそれを知っていた。
シャルルがC.C.の本当の願いを知っていたことを考えると、シャルルは、マリアンヌよりもギアスの効かないC.C.のことの方が好きだったのかも知れない。
◇
何れにせよ、C.C.の本当の願いを実現するためには、神という世界における唯一一個の人間として、世界を造り変えるしかない。神に対峙し、神が成した所業(ギアスの力を生み出したことなど。)を改変するしかないわけである。(
*)
*作中の設定に基づく想像だが、神は本来、ギアスの力を通じて、人間の暴走を制御しようとしていたと考えられる。つまり、ギアスというその人間自身の内奥が強く反映される能力をして、その人間に世界を突き付けるわけである。そこには、神による世界への干渉する姿勢はなくならず、そんな神を否定するためには、ギアスに代わる人間自身の内奥の露呈を支える仕組みを肯定するしかない。それによって、神と世界との繋がりを一旦初期化させ、新たな人間の世界を造ろうとしているようにも思わなくもない。 が、それは一個の人間であろうとすればこそ、破綻を生じることになる。嘘のない人間などいないのだから。本当の自分を見て貰いたい一方で、他人のため何より自分のために嘘をつくことも選ぶのが人間なのだから。そのためシャルルは、ギアスの力を利用する一方で、「弱肉強食」の王道を唱え、徹底した行動に出たのだろう。
「弱肉強食」という、下手すれば「力こそ正義」みたいな論調に走りそうな思想を前提としてはいるけれど、神によって紡がれる運命の只中において歯車の一個一個であることを余儀なくされる各々において、そんな中で嘘を突き通すことは難しいことを分かった上でのことだろう。正確には、シャルルなりにその後継者を育てる意図があるわけである。
要は、「王道を以て皇帝に立ち向かわなければ、後継者としては認めないぞ。」ということだろう。
が、ここで当然疑問に思うのは、「何故、ルルに対して?」ということ。
V.V.によって既に、ルルは呪われた皇子と断じられている。つまり、シャルルだけでなく、V.V.もルルのことを(ゼロではなく)皇子として見ているわけである。それを考えるに、「V.V.経由のギアスとC.C.経由のギアスの流れを統合する存在、引いては神に対峙することが可能な存在(=後継者)として、ルル(ナナリーは、その代役?)が選ばれていたのか?」という疑問が出て来るのである。
そう考えると、C.C.がルルに対して「優しい」と言うのは、分かるような気がしないでもない。そもそも、マリアンヌ殺害事件の後、皇帝であるシャルルに対して公の場で、あんなに幼い子ども(ルル)が抗議の意を物申すこと自体、相当の優しさに裏付けされた強さが無ければ普通に無理。多分に、シャルルは、そんなルルの性分を分かった上で、日本に送ったのだろう。
たとえ誰の差し金であろうとも、疎んじ妬まれていた寵妃マリアンヌの子、ナナリーに対してシャルルが見舞いをしていたら、マリアンヌへの妬みは、そのままナナリーに向けられることになっていただろう。歳若いナナリーにとって、それは余りにも過酷。その程度は、ナナリーと同世代のカリーヌ(ブリタニアの皇女)の例を見ても、十分に推測可能。
その上でシャルルは、彼の子であるルルやナナリーに、絶対服従を強いている。
そして他の王族の面々には服従は求めども絶対服従までは望んでいなかっただろうことは、彼らの子どもたちの姿を見る限り、十分に推測される。裏返せば、それだけ、マリアンヌの存在は、シャルルにとっても大きかったということ。(ユフィ、コーネリア、ジェレミア卿によっても、その大きさは示されている。)
何れにせよ、王族としての厳しさを、ルルは実地で叩き込まれているわけであり、シャルルの後継者となるべく、見守られて来てはいたわけである。そしてC.C.の介入によって、ルルは神に対峙し得る存在となるべく変わって行くかと考えられたが、ルル持ち前の「優しさ」もあり、シャルルの意図(シャルルの信じる運命の歯車)とは離れて行っていたのだろう。
今回においてそれを確認したシャルルは、ナナリーを新たな手駒としてルルの非情な面を露わにする算段(?)を立てており、それを実行に移そうとするのだろう。もっとも、ナナリーがシャルルの新たな手駒として利用されることに対し、スザクは必至の抵抗を見せているものの。
そしてスザク同様に、ルルも大人しくシャルルの意図に沿った行動を取るつもりはない。半ば偶然とはいえ、黄昏の神殿を少なくともその一部を壊すこととなったし、シャルルが身を投じる運命(ルルに身を投じさせようとしている運命)に対してNOを突きつけた形。少なくとも、その破壊によって、シャルルが身を投じて来た運命にズレを生じさせたのは事実。あれは多分に、そういう描写なのだろう。
◇
そして一番に感慨深かったのは、ニーナの研究が実を結び、核兵器のような兵器の実験が成功したこと。前シリーズで披露されたC.C.の過去の記憶に、同様のシーン(半球体状の一定規模の爆発のシーン)が描かれていたが、シュナイゼルたちによって、それが新たな「力」として見出されたことを考えるに、物語が一挙に加速している感は否めない。
シャルルの本来の意図がどうあれ、シュナイゼルが目下として正式な皇位継承者としての椅子の座を固めて行っているわけですが、超合集国と超大国ブリタニアに2分化される状況下で、あの兵器が一体何の役に立つのか。アメリカと旧ソ連との冷戦時代同様に、外交的な抑止力として位置付けられる見込みはあるものの、物語的に使われそうだし、「ルルかC.C.(もしくはロロ?)が蜃気楼で出撃し、その爆発を食い止めるとか、そういう展開になるのも有りなのかな?」と、考えなくもない。
つーか、ハッピーエンドになって欲しい。各々の登場人物たちを始め、主人公たちって、切な過ぎだよ。今回ほど、そう思うことはなかった。次回以降、もっと強く思うかも知れないのだけれどさ。
[ 2008/07/22 11:58 ]
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もしかしたら1ヵ月は前になるかも知れないが、コミック誌『IKKI』で連載されている『RIDE BACK』(カサハラテツロー/著)のことを知り、機会を得て購入することになったのだけれども、面白い。ノリというか引き付け具合としては、ガンダムとかロボットアニメの典型とも言えなくはないけれど、面白いわけである。
目下として8巻まで出されており、アニメ化されることは知っていたけれど、8巻全てを揃えるとなるとお金が掛かることもあり、1巻までしかまだ購入するに至ってはいないのだけれどさ。
何れにせよ、
『カサハラテツローときどき日記』に目を通すに、アニメ化は決まってはいるものの、その関係もあって色々あるようで、大変なようである。一応、2巻以降も購入予定としてはいるけれど、アニメ化される期日が何時になるのか目下不明瞭な状況では、商品としては売れるのは相当厳しいのかも知れない。
買い求める人が増えれば変わるかも知れないが、都市部と地方では色々と違うからな。
余り期待はしない方が良いかも知れないが、目を通して貰う機会が多くなれば、買ってくれる人は買ってくれる商品だと思うし、アニメ化が順当に進んで貰いたい気持ちもある。もっとも、『鉄腕バーディー』(ゆうきまさみ/著)の連載誌である『ヤングサンデー』が休刊となるため、『鉄腕バーディー』の今後の方が気になって仕方ないのだけれどさ。
折角の再連載だったのに。以前の連載時と異なり、20巻(19巻が最新刊。20巻は発売予定。)まで出してくれただけでも、確かに有り難いのだけれど。あの漫画が好きな一人としては、普通に辛い。
[ 2008/07/13 14:42 ]
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夕刻を過ぎた時間、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』の第11話を視聴した。V2が(確か、ジェレミア卿に対して、)「ゼロがここを目的としているとなると、厄介だね。」などと言っていたため、「まさか。」と思いつつも、期待半分で目を向けていたら…。“ギアス嚮団”なる組織の存在の提示が来ました。
ロロのような人間にギアスを与え、使い勝手が良い様に仕向けることが出来る組織が存在する。そしてその組織とは、ブリタニア皇帝が「弱肉強食」という王道を唱える以上、必ずしもブリタニア帝国とは一致しない組織であることは自明。本義的に、「弱肉強食」という王道による秩序を通そうとするのであればこそ、シュナイゼルの姿勢が相応しいのだから。
ルルーシュだけではなく、シュナイゼルも、それに気付いている。2人ともブリタニア帝国の王族としての思想の影響を色濃く受ける皇子という立場にして、ブリタニア皇帝を冷静に分析することが出来ているわけです。ただ、それが“ギアス嚮団”なる組織の存在への認知を経ているものなのかどうかは未だ不透明。(でも、この分だと、シュナイゼルは、ゼロがルルであることを分かっていそうです。)
少なくともルルーシュは、C2によって、はっきりと認知するに至っていることが、今回の話によって示された形。
◇
とはいえ、シュナイゼルもまた、ブリタニア皇帝の言動の不一致を気付いているわけで、その時のために、スザクを擁し、ニーナへの支援を惜しまないのかも知れない。そして、ロイドやシュナイゼルの補佐官の女性か男性かよく分からないあの人は、彼の理解者なのでしょう。
そしてスザクは、ゼロの一件により、ブリタニア皇帝直属の騎士であるナイトオブラウンズの一人となることができたわけであるが、ブリタニア皇帝がスザクにあの神々しい場所(神殿の祭殿みたいな場所)の存在を示したのは、恐らく、(スザクに自覚があるかは兎も角として)スザクの裏でシュナイゼルが糸を引いていることを分かってのことでしょう。
シュナイゼルの真の意図が定かでない以上、これ以上のことを書くのは難しいですが。
そして、今回の中華連邦での一件により、シュナイゼルとルルーシュ(ゼロ)との腹の探り合いが本格的に始まったわけである。
恐らく、ブリタニア皇帝は、それを見込んだ上で、ジノとアーニャをアッシュフォード学園に送り込んだのだろう。ブリタニア皇帝は、ルルの情報を更新するであろうアーニャのブログを普通にチェックしていたりして。そうだとしたら、微笑ましい限り。
何れにせよ、スザクはシュナイゼルのひも付きであり、現状を考えれば機情局の面々はルルに陥落させられていると見るのが妥当だろうし。そしてジノとアーニャがアッシュフォード学園に送り込まれたことで、ルルにナナリーの危機を意識させ、ルルが今以上に足を踏み込んでいく上で、一時的にであれその足止めにする、と。
でも、これはルルが対処を誤らなければ、ルルのためでもあること。スザクではない皇帝直属の騎士であるナイトオブラウンズを上手く騙すことが出来れば、それはルル≠ゼロを、帝国の公的なデータにおいて、肯定することになる。つまり、ルルの選択肢として、「皇子として再び行動する」という選択肢が加わるわけである。裏返せば、ブリタニア皇帝なりに、ルルのことを値踏みをする位には認め始めているということ。
もちろん、それが故に、第1期とは異なり、シュナイゼルとの絡みが今後として増えていくのだろう。
ただ、そうなるとカレンは一体どうなるのか。スザク自身、その意志をもって動くようになっていることは事実。だから、カレンを無碍にはしないだろうが、彼自身として知り得た事の次第を、一体何処までカレンに示そうとするのか。捕虜であるカレンに、下手に同情的な姿勢を見せれば、ナイトオブラウンズであるとはいえ、スザクとして今後の次第は分からなくなるだろう。それはアーニャの姿勢からも自明。
先は、スザクを裏切り者であるとして狙ったブリタニアの一兵卒っぽいイレブン(日本人)の処遇の認可を書面にサインするに際し、アーニャはスザクの意志を庇ったわけである。が、今回は黒の騎士団のエースであるカレン。そう甘くは行かないだろう。恐らく、スザクも分かっているはず。
となると、「ブリタニア皇帝に記憶を書き換えられたりして、もしかしてV2によりギアスを与えられたりするのかな?」とまで、考えてしまう。ジェレミア卿がC2経由で力を得た上で割合重要ポジションを張るのであれば、カレンがV2経由で力を得たとしても、お話的には面白いと思うし。少なくとも、ルルに、そのままに奪還されるというのは、余り考え難い。
そもそも、シュナイゼルが確実に2人の理解者を得ているように、目下として、ゼロ(ルル)も理解者を傍に擁する段階にあるようだけれども、その2人は恐らくC2とカレン。だから、個人的には、あわよくばルルの中での位置づけがC2レベルになったカレンが、無事に戻って来て欲しい。
◇
そして今回の見せ場の1つは、アーニャがルルの過去と何らかの係わりがあることが見て取れることが、C2の反応からも見て取れること。その内容によっては、如何様にも考えることの出来ることは多い。また、ロロの嫉妬心やディートハルトの権力欲(行く行くは、大宦官並み?)が、一体どういう方向に向かうのか、気になる。ロロとディートハルトの心の行き着く先も、十分に見物だろう。
以上。つらつらと書いてみました。今回の話は、何故か、書かずにはおられず。それだけ、私としてツボを押さえられた内容で面白かったのだろうな。うん。
[ 2008/06/23 22:18 ]
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関心を寄せているアニメは幾つかあるものの、目下として忙しい状況にあり、ここ数日として目を通すことが出来ていなかった。で、先ほど、ネットで配信されている分を視聴し終え、安堵の溜め息を吐いている次第。評判に違わず、それなりに楽しめる内容で、安心した。
ただ、その内容として確かに面白いのだが、以前ほど楽しむことが出来なかった。
実質としてその性質の異なるものを、同じ土俵にあるものとして競わせた見方をすることは、人間の心理として普通にあること。だから、もし、観賞するだけではなく、鑑賞(この場合、観照?)することを目的としているのであれば、その辺りのことを踏まえなければ意味はない。
私として、それを意識して以降、アニメもまた気を付けて見るようになって随分と経ってはいるのだが、先ほど視聴し終えた分に際し、何だか以前よりも楽しむことが出来なくなっているような気がする。その展開が気にならないわけではないのだが、関心がないわけではないのだが、どこか冷めた感じの部分が自分の中にあることを意識させられるというか。そんな感じ。
歳を取るって、こういうことなのか、な…?
[ 2008/05/24 23:07 ]
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ここ最近において結構関心を寄せているアニメとして、
『ブラスレイター』『マクロスF(フロンティア)』『RD 潜脳調査室』等があるのだが、
GyaO【アニメ】にて配信されている『RD』の第5話の内容には、素直に唸らされた。
第5話は、『スーマラン』という題目で、スーマランという一世を風靡したブランドのメガネをモチーフにして進むわけだけれども、チンピラに暴力を振るわれたある青年が、その仕返しのために、実践型格闘コミュニティの不敗のチャンプであるアイアン・シュヴァルツのデータをアンドロイドに落とし込み、そのアンドロイドが暴走したことで巻き起こされる事件等が絡みに絡んで、見応えは十分。
ただ、それが故に、私として考えさせられたわけで。
◇
私は、
『傲慢』という記事において、
“バーチャル経験がリアルを侵食する可能性が最も高い人たちというのは、その費用が一体どのようにして得られたものかを知らない人たちと言えます。更に言えば、それに際して、“こうこういう過程で”という単なる机上の理屈に止まらず、その社会的背景として一体どのようなものがあり、それへの一個人・一集団のみに基づく行為を推し進めることの困難さを知らない人たちと言えるのではないのでしょうか。”
と、記しているわけですが、「やっぱり、考えが浅いのかなぁ・・・。」と、思うわけで。
私は別に、バーチャルの世界に浸っている人生を歩んでいるわけではないため、データをアンドロイドに落とし込んで復讐をするという発想自体が、「えええ!?」と驚嘆するものなのだけれども、「よくよく考えるに、仕方ないのかなぁ。」と、思う他はない。
というのは、事件を引き起こす元となった青年は、メタルへの依存度が高いということで括られていましたが、劇中の描写からすると、その青年が暴力された場所というのはハナマチ(
*)であり、その青年が属しているリアルのコミュニティもまたハナマチであることが推測されるため。
*歓楽街のこと。「主に独身男性の慰安のため」という名目のもとに、諮問委員会からのテコ入れで発足した区画で、その存在が正式に認可されている。アンドロイドを使用した風俗店や、託体施設が軒を連ねており、不法滞在者が多く存在する場所でもある。(公式HPの用語集より。) 第4話では、ハナマチにおいて、メタルアバターをカスタマイズする業者(ソウタに負ける腕っ節の人たち)がいること、その業者が逮捕・勾留されることを防ぐべく銃を持った人員がいることから、メタルの係わる分野において二層構造が出来ていることが示されているわけである。つまり、金のなる木を確保するために、リアルの暴力に訴える人たちがいるということ。
そうしたことを考えるに、「暴力を受けた青年がデータをアンドロイドに落とし込んでまで復讐しようとしたのは、本当に復讐だったのだろうか?」と、思わなくもない。第4話で、ソウタとホロンの介入によって、ハナマチの上部階層にいるだろう彼らが格闘技には弱いことが分かったわけだからな。もしかすると、彼なりに、現状を変えたかったのかも知れない。
でも、実際は、落とし込まれたシュヴァルツのデータは、その格闘スタイルとそのデータを保持することを念頭に置いたものであったのだろう。だから、暴走した、と。実際にはどうかは知れないが、暴走した際、出張ったポリス(円柱状のロボット。)を組み倒していたのも、そうした背景があるかも知れないことを推測させる。
止めの一手は、ホロンから事の顛末が伝えられる情報として、「メタルへの依存度が高かった青年が〜」と、括られていること。「劇中の描写からすると、事の発端となっている場所はハナマチだよ? 普通に考えて、俺が考えたようなことはあるだろう?」という疑問を得るには十分だった。「ハナマチが諮問委員会のテコ入れで発足した区画であることを考えれば、そのように落ち着けるのが無難か。」とは、確かに思うけれど。
総じて、第5話の内容は、「バーチャル経験がリアルを侵食する可能性。多くの利害が絡み合う現実の中で、その見方は様々に変わるものなのだな。」と、気付かされた内容でした。目下として、色んな感情が自分の中で渦巻く中で、言葉として表現できるのはそんな感じのことかな。
[ 2008/05/11 16:29 ]
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昨日、NHKBS1で放送されたBS特集『“危機”をどう乗り越えるか〜ダボス会議・世界経済フォーラム2008〜』に目を通していた。第1部で示されたことは、これまで関心を持って目を向けて来た中で知っていたことの「おさらい」だったのだが、第2部は、私として勉強不足の面が大きい分野であったため、素直に勉強になった。
長崎さんをスタジオでの放送で久し振りに見ることが出来て素直に嬉しかったけれど、「その役割として、藤澤さんからバトンタッチされた形になったのだなぁ。」という考えも頭を過ぎった。
以前であれば、ダボス会議の報告は藤澤さんが担当されていて、昨年かそのくらいは新たにNHKの副会長になった方が担当されていたように記憶している。そして今回は長崎さん。多分、あと数年は長崎さんが担当されるのだろう。今の担当のせい(確か今は、ヨーロッパ総局長)もあるだろうが、『きょうの世界』での報告でも、『クローズアップ現代』での報告でも、長崎さんがされていたからな。
何れにせよ、現実世界を前にセレブリティたちが一体どのような思考展開を見せているのか、この番組はその一端なりとも示してくれるから、大変有り難く思っている。
◇
事実として、セレブリティの人たちの人脈構築によって、経済活動に際した円滑化を図ることが可能となっている面がある以上、ああしたセレブリティ・クラブを容易に否定するのは難しい。でも、地域的な特性を保持したままで経済・金融を通した一体化が進んでいる現実を前にすれば、彼らとして安穏とした姿勢を示し続けることは否定されるべき。
だから、ジャーナリストらをして、人々の声を代弁するかのような問い掛けがなされたり、それに応えることは、寧ろ当然のこと。別に、褒めるようなものではない。
彼らとして、そうした交流活動を経なければ示せないことはあるし、それこそ、当局側の対応を非難することこそ身に過ぎた行為にしてしまう。「彼ら自身として、彼らに出来るだろうことをしてもいないのに、よくも当局側にそのような言葉を向けることが出来るよな。」という非難を、返って浴びせられるだろう。
もちろん、ダボス会議に出席したりコーディネートする側の人たちは、そうしたことを分かった上で活動をされている人たちなのだろうから、そこまで強い言葉が向けられるわけではないだろう。
でも、今回の番組で紹介された内容に従えば、ダボス会議に出席する側の人たちにおいて、そうしたことを分かっている人と分かっているのかどうか怪しい(分かってはいるけれど、問題提起として態とその姿勢を示さないのかも知れませんが。)人がいることが示されており、素人からすれば分かりやすかったとはいえ、「彼らの胸中としては如何程か。」と、やはり思う。
かつてであれば、セレブリティ・クラブだったからこそ、提言できたこともあったのだろうが、時代のせいか、セレブリティ・クラブだからこそ、向けられる視線もまた容易ではなくなっており、彼らなりの処世術で凌いでいる最中なのかも知れない。私はセレブリティではないから、そうした処世術など知りようがないし、想像力に任せたことぐらいしか考えようがないけれど、彼らの理性が良い方向に発揮されることを望む他はないのだよな。
暴露本みたいなものもあって、ぱっと見る限り、えげつない描写もあるようだから。「恐らく通常よりも利権が絡む場である以上、そのぐらいが丁度良いのかも知れない。」とは思いつつも、やはり一抹の不安を掻き立てられるのは事実。多分、俺は、その意味で、欧米への不信感を抱く人たちと、意識を共有できているのだろうな。(不信感の対象は別に欧米とは限らないが。)
BS特集
「“危機”をどう乗り越えるか〜ダボス会議・世界経済フォーラム2008〜」 午後10:10〜11:00、午後11:10〜午前0:00
スイス・アルプス山間のリゾート地ダボス。1月末、ここに世界中から3000人を超える“賢者”が集まる。参加予定も含めると、ブラウン英首相、サルコジ仏大統領、温家宝首相、プーチン大統領、福田康夫首相、ポールソン米財務長官、パン・ギムン国連事務総長、ビル・ゲイツ、ルパート・マードック、王建宙チャイナテレコムCEO、インドの鉄鋼王ラクシュミー・ミタル氏・・・。
世界中から、これだけ多くのリーダーが一堂に会し、200を超えるテーマで話し合うのは、唯一このダボス会議だけだ。当然、ここでの議論は、各国の外交政策や世界ビジネス戦略に反映される。ダボス会議の内容を知らずして、2008年の世界を語ることはできない。特に、今年は世界的な課題である地球温暖化問題が徹底的に話し合われる。さらにサブプライム問題に端を発した世界的な金融不安。石油の高騰と資源外交。大統領選を控えるアメリカの行方。中国、インドはじめ発言権を強めるBRICS諸国の動向など、話題は満載だ。“賢人”たちは何を語ったか、2部構成でたっぷりお伝えする。
[ 2008/02/12 10:30 ]
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諸々のことに嫌気が差し、気分転換のために
BANDAICHANNEL(バンダイチャンネル)に目を向け、
『CODE-E』なる番組に目を通すことに。
そして、第1話と第9話に目を通すに、「こうした番組が制作されたのって、俺のせいなのかなぁ…。」と、その関連性の真偽が定かではないことを考えてしまった。
◇
『CODE-E』公式サイトのキャラクター紹介のページに目を通すにつけては、尚のこと、そう思ってしまった。
物は言い様、使い様であることは事実として、その能力を超えた力を見出された場合、モルモットと化すことを自らに課すことを許す他はないのか。
なまじ、その力が故に、傍から見れば異常なほどに恐々とした日々のことを考えれば、それもまた「あり」かとも思う。でも、生きていることは事実で、人間の一人として認められたいことも事実。
とはいえ、背後に蠢く思惑や意志の力によって、そのどちらかが幅を利かせることになることも事実。
俺の場合は、それが本当に分からなくて悩んだ。そして今でも悩んではいるものの、分からないなりに、以前に比べれば知ることの出来ることは増えている。そしてそれ故に、改めて途方に暮れる気持ちにもなる。
本当に、変な人生だよな。
[ 2007/09/16 16:23 ]
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