今月の19日放送の『きょうの世界』(NHKBS1)で、藤原淳一郎氏(慶応義塾大学教授)を出演者に迎え、『“脱ロシア”を目指すEUエネルギー政策』と銘打った内容が扱われていた。
によれば、「年頭のベラルーシへの送油停止騒ぎをうけて、EUは、ロシアへのエネルギー依存からの脱却を図る動きを強めている。ノルウェーやアルジェリア、中央アジア諸国との連携強化など、エネルギー安全保障の再構築を図っている。ヨーロッパの現状報告をもとに、エネルギーでの“脱ロシア”を目指すEU諸国の思惑を見る。」とのこと。
その内容を受け、「番組に目を通して自身として考えさせられたことは、記さない方が良いのかも知れない。」と、考えさせられたわけだが、下記参照のニュースに目を通すに、「記しても良いのかな?」と、判断させられたため、記すことにする。
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藤原氏が言及されているように、現実として、原油資源が枯渇するかどうかは、分からない。その見方としては、藤原氏の「現状として、枯渇するとも、枯渇しないとも言い切れず、その両端の間にある。」という趣旨の言葉を、私としても支持している。
ただ、原油高を迎えていた昨今として、原油資源の危機意識を煽る論調が見られたのは、それなりの思惑があるように思う。というのも、前々から、原油資源の枯渇問題は散々示されて来ているためである。そしてそれを受けた「エネルギー確保の多様化」対策もまた然り。
とはいえ、今回は少し事情が異なる。
ヨーロッパに供給されて来ていたロシアのエネルギー資源。冷戦時であっても、その供給は途絶えることがなかったという。謂わば、その供給が途絶えることを前提とした「エネルギー確保の多様化」対策が求められることを意味しているわけである。
その背景についての一つの見方として、ロシアの資源ナショナリズムの台頭が言及されるが、私は、そうではないと思う。
以前にも記したが、ロシアはG8(主要国首脳会議)のメンバーであり、仮にもそのサミットの議長国を経験するような国が、何の考えもなしに、(または従うとしても)資源ナショナリズムのみに従って、そうしたことをするとは考えにくい。
となると、このままロシアのエネルギー資源が供給され続けた結果、その資源自体が枯渇するに至った場合などを考える際、ロシアの資源への依存度の高さに伴うその脆弱さにより、ヨーロッパ各国のエネルギー収支が追いつかず、経済が破綻し、政情を含めた不安定化を招くこと(
*)を防ぐためであることは、容易に想像できる。
*EUの伸張に伴い、最も身近なビジネスの相手であるEU加盟諸国を始めとしたヨーロッパの破綻は、ロシアにとっても十分な痛手。が、それは場合として言葉の上のことに過ぎないため、ロシアとしても、EU加盟諸国に対して、ビジネスの相手として見ていることをアピールする必要がある。 既に、原油資源の枯渇の危機は叫ばれて来ている以上、そのままに示したところで、人心は動かず、人心に基づく政治は動くことが出来ない。かといって、EU側が、そうした契機となることを率先してするわけにも行かない。となれば、原油資源の供給国であるロシアがするしかない。
とはいえ、何の前提もなしにロシアが動けば、事が事だけに、それは非難の矛先を向けられるだけに終始する。その場合、ロシアは国際的な信用を失うばかりか、事が事だけに、その回復の糸口をも失うわけである。
そのため、ロシアがG8(主要国首脳会議)のメンバーとなり、仮にもそのサミットの議長国を経験するような国であることを経ていることは、G8メンバー各国から暗に支持を得ていることを意味し、その裁量を超えないだろう一定のことをすることは本義的な問題にはならない。
何年先という明確な時間を経た上で原油資源が枯渇するかどうか分からないが、将来的には枯渇する見通しもあるからこそ、各国として出来るときに出来ることをするのは、当然のことだろう。その意味において、私としては、ロシアの行動を非難するわけには行かない。
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ただ、その遣り方として、その意味合いとしては分からないわけではないけれども(分からないわけではないだろうが)、そうしたことを頭越しにされる旧東欧諸国の心理も控えなければならないことは、もちろんだろう。だから、『きょうの世界』での内容として、旧東欧諸国のことについても言及されていたのは、勉強になった。
私は一般人に過ぎないため、どうしても、主要各国寄りの見方をすることを自身に許してしまう部分があるから、ありがたいことです。
…。これから先、日本がアジアの片田舎であることを前面に出す場合、その辺りのことを弁える心情(大国らに、事を頭越しにされることを前提とした意識)を獲得できなければ、国際社会において、やって行くことは難しいのだろうなぁ。
今日として、ヨーロッパがヨーロッパであることを示しているように、アジアもアジアであることを示すようになることは十分に予測可能だし、そうなった頃に、日本って、一体どれだけの国際的な位置づけを得ているのだろう。
今でさえ、「地域的な視点」を前提とした視線を送られている部分はあるし、もちろん、他の多くの国々と同様の「ある一つの国」であることを受け入れつつはあるようだけれども、その上で、日本の人々は何を望むのか。アメリカの人たちみたく、多くの借金を使って、消費を重ねる方向に向かうのか。それとも?
「投資立国」だとか、「観光立国」だとか言われるけれども、どうなるのだろう。社会的・経済的格差が今以上に広がれば、恐らくは、格差を問う声も、アメリカ同様に聞くのは難しくなるだろう。その上で、何を望むのか。
この先の展望を描く上で知りたいことが多いことは事実だけれども、本当に一体どうすれば良いのかなぁ…。「地球上に住む人の4分の3は発展途上国の住人である」とされるし、身の上に基づけば、その手のことを考えずに生きて行くのは難しいのも事実。かといって、特別な教育を受けて来ているわけでもないし。
一般人として、素直に職探しが出来るようにスキルアップする努力をするためには、先立つものがいるし、それを得るべく、出来ることはしないといけない。相変わらず、幸先は暗い。
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エネルギー供給問題 独ロ会談 (NHKオンライン 2007年1月22日 8時2分) ロシアとの対立でベラルーシを経由するヨーロッパ向けのロシア産原油の輸送が停止したことを受けて、EU・ヨーロッパ連合の議長国ドイツのメルケル首相とプーチン大統領が21日会談し、エネルギーの安定供給を確実なものにするため、双方が対話を重ねていくことで一致しました。
ロシア南部の保養地ソチで行われた首脳会談では、原油への課税をめぐるロシアとベラルーシの対立で、今月、ベラルーシを経由するヨーロッパ向けのロシア産原油の輸送が停止したことから、エネルギーの安定供給の問題が最大のテーマとなりました。
会談後の記者会見でメルケル首相は、ロシアが周辺国へのエネルギー供給を市場価格に移行することに理解を示しながらも、原油の供給停止に踏み切ったことについては、「今後はお互いに十分意思疎通を図ることが重要だ」と述べて、改善を求めました。
これに対しプーチン大統領は「エネルギーの輸送ルートの多様化を図り、経由国のリスクを軽減していく」と述べ、特定の経由国に依存せず、ヨーロッパへの供給ルートの多様化を図るなど、安定供給に向けて努力する姿勢を強調しました。
ロシアとヨーロッパは、石油とガスの最大の輸出国、最大の輸入国として、戦略的な利益は一致しています。ヨーロッパで、エネルギーのロシアへの過度の依存をめぐって懸念の声が上がる中で、エネルギー供給国としてのロシアに対する不信感をふっしょくできるかどうか、大きな課題となっています。