ここ最近において結構関心を寄せているアニメとして、
『ブラスレイター』『マクロスF(フロンティア)』『RD 潜脳調査室』等があるのだが、
GyaO【アニメ】にて配信されている『RD』の第5話の内容には、素直に唸らされた。
第5話は、『スーマラン』という題目で、スーマランという一世を風靡したブランドのメガネをモチーフにして進むわけだけれども、チンピラに暴力を振るわれたある青年が、その仕返しのために、実践型格闘コミュニティの不敗のチャンプであるアイアン・シュヴァルツのデータをアンドロイドに落とし込み、そのアンドロイドが暴走したことで巻き起こされる事件等が絡みに絡んで、見応えは十分。
ただ、それが故に、私として考えさせられたわけで。
◇
私は、
『傲慢』という記事において、
“バーチャル経験がリアルを侵食する可能性が最も高い人たちというのは、その費用が一体どのようにして得られたものかを知らない人たちと言えます。更に言えば、それに際して、“こうこういう過程で”という単なる机上の理屈に止まらず、その社会的背景として一体どのようなものがあり、それへの一個人・一集団のみに基づく行為を推し進めることの困難さを知らない人たちと言えるのではないのでしょうか。”
と、記しているわけですが、「やっぱり、考えが浅いのかなぁ・・・。」と、思うわけで。
私は別に、バーチャルの世界に浸っている人生を歩んでいるわけではないため、データをアンドロイドに落とし込んで復讐をするという発想自体が、「えええ!?」と驚嘆するものなのだけれども、「よくよく考えるに、仕方ないのかなぁ。」と、思う他はない。
というのは、事件を引き起こす元となった青年は、メタルへの依存度が高いということで括られていましたが、劇中の描写からすると、その青年が暴力された場所というのはハナマチ(
*)であり、その青年が属しているリアルのコミュニティもまたハナマチであることが推測されるため。
*歓楽街のこと。「主に独身男性の慰安のため」という名目のもとに、諮問委員会からのテコ入れで発足した区画で、その存在が正式に認可されている。アンドロイドを使用した風俗店や、託体施設が軒を連ねており、不法滞在者が多く存在する場所でもある。(公式HPの用語集より。) 第4話では、ハナマチにおいて、メタルアバターをカスタマイズする業者(ソウタに負ける腕っ節の人たち)がいること、その業者が逮捕・勾留されることを防ぐべく銃を持った人員がいることから、メタルの係わる分野において二層構造が出来ていることが示されているわけである。つまり、金のなる木を確保するために、リアルの暴力に訴える人たちがいるということ。
そうしたことを考えるに、「暴力を受けた青年がデータをアンドロイドに落とし込んでまで復讐しようとしたのは、本当に復讐だったのだろうか?」と、思わなくもない。第4話で、ソウタとホロンの介入によって、ハナマチの上部階層にいるだろう彼らが格闘技には弱いことが分かったわけだからな。もしかすると、彼なりに、現状を変えたかったのかも知れない。
でも、実際は、落とし込まれたシュヴァルツのデータは、その格闘スタイルとそのデータを保持することを念頭に置いたものであったのだろう。だから、暴走した、と。実際にはどうかは知れないが、暴走した際、出張ったポリス(円柱状のロボット。)を組み倒していたのも、そうした背景があるかも知れないことを推測させる。
止めの一手は、ホロンから事の顛末が伝えられる情報として、「メタルへの依存度が高かった青年が〜」と、括られていること。「劇中の描写からすると、事の発端となっている場所はハナマチだよ? 普通に考えて、俺が考えたようなことはあるだろう?」という疑問を得るには十分だった。「ハナマチが諮問委員会のテコ入れで発足した区画であることを考えれば、そのように落ち着けるのが無難か。」とは、確かに思うけれど。
総じて、第5話の内容は、「バーチャル経験がリアルを侵食する可能性。多くの利害が絡み合う現実の中で、その見方は様々に変わるものなのだな。」と、気付かされた内容でした。目下として、色んな感情が自分の中で渦巻く中で、言葉として表現できるのはそんな感じのことかな。
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私は、
『傲慢』という記事において、
“バーチャル経験がリアルを侵食する可能性が最も高い人たちというのは、その費用が一体どのようにして得られたものかを知らない人たちと言えます。更に言えば、それに際して、“こうこういう過程で”という単なる机上の理屈に止まらず、その社会的背景として一体どのようなものがあり、それへの一個人・一集団のみに基づく行為を推し進めることの困難さを知らない人たちと言えるのではないのでしょうか。”
と、記しているわけですが、「やっぱり、考えが浅いのかなぁ・・・。」と、思うわけで。
私は別に、バーチャルの世界に浸っている人生を歩んでいるわけではないため、データをアンドロイドに落とし込んで復讐をするという発想自体が、「えええ!?」と驚嘆するものなのだけれども、「よくよく考えるに、仕方ないのかなぁ。」と、思う他はない。
というのは、事件を引き起こす元となった青年は、メタルへの依存度が高いということで括られていましたが、劇中の描写からすると、その青年が暴力された場所というのはハナマチ(
*)であり、その青年が属しているリアルのコミュニティもまたハナマチであることが推測されるため。
*歓楽街のこと。「主に独身男性の慰安のため」という名目のもとに、諮問委員会からのテコ入れで発足した区画で、その存在が正式に認可されている。アンドロイドを使用した風俗店や、託体施設が軒を連ねており、不法滞在者が多く存在する場所でもある。(公式HPの用語集より。) 第4話では、ハナマチにおいて、メタルアバターをカスタマイズする業者(ソウタに負ける腕っ節の人たち)がいること、その業者が逮捕・勾留されることを防ぐべく銃を持った人員がいることから、メタルの係わる分野において二層構造が出来ていることが示されているわけである。つまり、金のなる木を確保するために、リアルの暴力に訴える人たちがいるということ。
そうしたことを考えるに、「暴力を受けた青年がデータをアンドロイドに落とし込んでまで復讐しようとしたのは、本当に復讐だったのだろうか?」と、思わなくもない。第4話で、ソウタとホロンの介入によって、ハナマチの上部階層にいるだろう彼らが格闘技には弱いことが分かったわけだからな。もしかすると、彼なりに、現状を変えたかったのかも知れない。
でも、実際は、落とし込まれたシュヴァルツのデータは、その格闘スタイルとそのデータを保持することを念頭に置いたものであったのだろう。だから、暴走した、と。実際にはどうかは知れないが、暴走した際、出張ったポリス(円柱状のロボット。)を組み倒していたのも、そうした背景があるかも知れないことを推測させる。
止めの一手は、ホロンから事の顛末が伝えられる情報として、「メタルへの依存度が高かった青年が〜」と、括られていること。「劇中の描写からすると、事の発端となっている場所はハナマチだよ? 普通に考えて、俺が考えたようなことはあるだろう?」という疑問を得るには十分だった。「ハナマチが諮問委員会のテコ入れで発足した区画であることを考えれば、そのように落ち着けるのが無難か。」とは、確かに思うけれど。
総じて、第5話の内容は、「バーチャル経験がリアルを侵食する可能性。多くの利害が絡み合う現実の中で、その見方は様々に変わるものなのだな。」と、気付かされた内容でした。目下として、色んな感情が自分の中で渦巻く中で、言葉として表現できるのはそんな感じのことかな。
[ 2008/05/11 16:29 ]
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