嚮(キョウ) 

 夕刻を過ぎた時間、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』の第11話を視聴した。V2が(確か、ジェレミア卿に対して、)「ゼロがここを目的としているとなると、厄介だね。」などと言っていたため、「まさか。」と思いつつも、期待半分で目を向けていたら…。“ギアス嚮団”なる組織の存在の提示が来ました。

 ロロのような人間にギアスを与え、使い勝手が良い様に仕向けることが出来る組織が存在する。そしてその組織とは、ブリタニア皇帝が「弱肉強食」という王道を唱える以上、必ずしもブリタニア帝国とは一致しない組織であることは自明。本義的に、「弱肉強食」という王道による秩序を通そうとするのであればこそ、シュナイゼルの姿勢が相応しいのだから。

 ルルーシュだけではなく、シュナイゼルも、それに気付いている。2人ともブリタニア帝国の王族としての思想の影響を色濃く受ける皇子という立場にして、ブリタニア皇帝を冷静に分析することが出来ているわけです。ただ、それが“ギアス嚮団”なる組織の存在への認知を経ているものなのかどうかは未だ不透明。(でも、この分だと、シュナイゼルは、ゼロがルルであることを分かっていそうです。)

 少なくともルルーシュは、C2によって、はっきりと認知するに至っていることが、今回の話によって示された形。



 とはいえ、シュナイゼルもまた、ブリタニア皇帝の言動の不一致を気付いているわけで、その時のために、スザクを擁し、ニーナへの支援を惜しまないのかも知れない。そして、ロイドやシュナイゼルの補佐官の女性か男性かよく分からないあの人は、彼の理解者なのでしょう。

 そしてスザクは、ゼロの一件により、ブリタニア皇帝直属の騎士であるナイトオブラウンズの一人となることができたわけであるが、ブリタニア皇帝がスザクにあの神々しい場所(神殿の祭殿みたいな場所)の存在を示したのは、恐らく、(スザクに自覚があるかは兎も角として)スザクの裏でシュナイゼルが糸を引いていることを分かってのことでしょう。

 シュナイゼルの真の意図が定かでない以上、これ以上のことを書くのは難しいですが。

 そして、今回の中華連邦での一件により、シュナイゼルとルルーシュ(ゼロ)との腹の探り合いが本格的に始まったわけである。

 恐らく、ブリタニア皇帝は、それを見込んだ上で、ジノとアーニャをアッシュフォード学園に送り込んだのだろう。ブリタニア皇帝は、ルルの情報を更新するであろうアーニャのブログを普通にチェックしていたりして。そうだとしたら、微笑ましい限り。

 何れにせよ、スザクはシュナイゼルのひも付きであり、現状を考えれば機情局の面々はルルに陥落させられていると見るのが妥当だろうし。そしてジノとアーニャがアッシュフォード学園に送り込まれたことで、ルルにナナリーの危機を意識させ、ルルが今以上に足を踏み込んでいく上で、一時的にであれその足止めにする、と。

 でも、これはルルが対処を誤らなければ、ルルのためでもあること。スザクではない皇帝直属の騎士であるナイトオブラウンズを上手く騙すことが出来れば、それはルル≠ゼロを、帝国の公的なデータにおいて、肯定することになる。つまり、ルルの選択肢として、「皇子として再び行動する」という選択肢が加わるわけである。裏返せば、ブリタニア皇帝なりに、ルルのことを値踏みをする位には認め始めているということ。

 もちろん、それが故に、第1期とは異なり、シュナイゼルとの絡みが今後として増えていくのだろう。

 ただ、そうなるとカレンは一体どうなるのか。スザク自身、その意志をもって動くようになっていることは事実。だから、カレンを無碍にはしないだろうが、彼自身として知り得た事の次第を、一体何処までカレンに示そうとするのか。捕虜であるカレンに、下手に同情的な姿勢を見せれば、ナイトオブラウンズであるとはいえ、スザクとして今後の次第は分からなくなるだろう。それはアーニャの姿勢からも自明。

 先は、スザクを裏切り者であるとして狙ったブリタニアの一兵卒っぽいイレブン(日本人)の処遇の認可を書面にサインするに際し、アーニャはスザクの意志を庇ったわけである。が、今回は黒の騎士団のエースであるカレン。そう甘くは行かないだろう。恐らく、スザクも分かっているはず。

 となると、「ブリタニア皇帝に記憶を書き換えられたりして、もしかしてV2によりギアスを与えられたりするのかな?」とまで、考えてしまう。ジェレミア卿がC2経由で力を得た上で割合重要ポジションを張るのであれば、カレンがV2経由で力を得たとしても、お話的には面白いと思うし。少なくとも、ルルに、そのままに奪還されるというのは、余り考え難い。

 そもそも、シュナイゼルが確実に2人の理解者を得ているように、目下として、ゼロ(ルル)も理解者を傍に擁する段階にあるようだけれども、その2人は恐らくC2とカレン。だから、個人的には、あわよくばルルの中での位置づけがC2レベルになったカレンが、無事に戻って来て欲しい。



 そして今回の見せ場の1つは、アーニャがルルの過去と何らかの係わりがあることが見て取れることが、C2の反応からも見て取れること。その内容によっては、如何様にも考えることの出来ることは多い。また、ロロの嫉妬心やディートハルトの権力欲(行く行くは、大宦官並み?)が、一体どういう方向に向かうのか、気になる。ロロとディートハルトの心の行き着く先も、十分に見物だろう。

 以上。つらつらと書いてみました。今回の話は、何故か、書かずにはおられず。それだけ、私としてツボを押さえられた内容で面白かったのだろうな。うん。
[ 2008/06/23 22:18 ] 番組 | トラックバック(-) | コメント(-)